おうち謎解きキット vol.2
この扉をあける合言葉は、ご購入いただいた案内状に記されています。
1〜2人用 / 目安40〜60分 / 全11問 / 筆記用具があると便利です
おうち謎解きキット vol.2
1〜2人用 / 目安40〜60分 / 難易度 ★★★☆☆
― 招待状 ―
気がつくと、あなたは真夜中の水族館にいた。館内の明かりは落ち、順路の出口は固く閉ざされている。受付の台には、一枚のカードだけが残されていた。そこには「館長」からの言葉が、すべてひらがなで、こう記されていた。
九つの水そうの謎をすべて解いたとき、あなたはこの館から出られるだろうか——。
この招待状は、いつでも画面上部の「招待状」から読み返せます。
九つの水そう
水そうをえらぶと、その前に立てます。順番は自由です。
2人で遊ぶときは、九つの水そうを手分けして解くのもおすすめです。相手が解いたこたえも、ひとつの画面にまとめて入力すると、館内図があらわれます。館内図から先は、いっしょにどうぞ。
館長の記録
受付の台に伏せられていた一枚
九つのこたえを、館内図に書きこんだ。水そうの番号と、それぞれの「ふかさ」も一緒に刷られている。斜線のマスには、なにも書かない。
図のすみに、小さな文字でこう書かれている。
「水そうは 番号の順に めぐるのが きまりだ。
一つにつき、ひろうのは 一文字。
ただし その位置は、水そうごとに ちがう。
どれだけ ふかく もぐるかを、
水そうが おしえてくれる。」
九文字の言葉が示す場所をたずねると、ひとりぶんの幅しかない細い通路がのびていた。突きあたりの壁に、札が一枚かかっている。
― 通路の札 ―
ここまで来たあなたに、ひとつだけ。
この水そうには、ふかさが 五つ ある。
わたしのことばにも、おなじように もぐればよい。
この館には、はじめから名があった。
あなたはもう、それを読んでいる。
― 脱出成功 ―
その名をとなえると、大水そうのガラスが音もなくひらいた。
おしよせた水はつめたくなく、ただどこまでもあおかった。
みずくらげが、しろいるかが、たつのおとしごが、
ひらいたガラスのむこうへ泳ぎだしていく。
そこにあったのは水そうの壁ではなく、はてのない、ほんものの海だった。
ここは、海をわすれた生きものたちが見る、夢の底の館。
「そとのうみ」は、海をおぼえているものにしか、よべない名だった。
だから館長は、あなたを招いた。
あなたがおぼえていた、あの夜の波の音。
それがこの館では、しろいるかの歌になって、ずっとひびいていたから。
気がつくとあなたは、朝の光がとどく浅瀬に立っている。
ふりかえっても、水族館はもうどこにもない。
耳にとどくのは、ゆうべとおなじ波の音。
けれどそれはもう、よるのしおさいではなかった。
もう一度、招待状を読んでみてください。
はじめとはちがう意味に読めるはずです。
解答と解説
感想は #まよなかの水族館 でお待ちしています。
ネタバレへのご配慮だけ、どうかお願いします。
既刊 vol.1「まよなかの図書館」 / 発行: 極夜文庫